高砂貯溜槽(昭和30年~)での出来事 おまけ付き
高砂貯溜槽は,バキュームカーで運ばれてきたし尿を一旦貯めておく場所であり,地面の上にコンクリートの槽が乗っている施設である。この貯溜槽の下部には周辺の農家の人がし尿を畑に肥料として利用し易くするための水道の蛇口のようなものが設置してある。
ある日,バキュームカーの運転手が,バキュームカーの後ろのダブルタイヤに石が挟まったのに気づいた。その石を手で取ろうとしたが,なかなかとれないため,その石に太い縄をかけ,もう一方を貯溜槽の蛇口にかけて引張って取ろうとした。しかし,石は取れなかった代りに,その蛇口が根元で折れてしまったので大変。中のし尿が溢れてきたのである。運転手はあわてて車から降りて体で止めようとしたが,し尿の圧力には勝てず溢れるばかりであった。貯溜槽の中の異物がその蛇口に詰り止まった時には,辺り一面し尿の海であった。
更に,そのし尿が農業で使う堀に流れ込んでしまった。それを農業用水に使っている農家の人が,堀の清掃をしてくれたのであるが,大変な作業であった。それ以来,堀の掃除をする時は,仙台市から一万円程度の“謝礼”をもらっていたとのことである。現在は,施設も廃止され周囲は住宅地となり,当時の面影はない。
おまけ
先日,スペイン旅行に行ってきた際の写真です。
プラド美術館正面です。
マドリッド市内のシゲル市場です。
食べ物を買ってその場で食べます。
もちろんビールもあります。