森郷埋立地 (昭和46年~61年)
森郷埋立地は,昭和46年10月から埋立てを開始した。
埋立て開始間もない12月に場内火災が発生した。職員は総出で消火にあたったのだが,ごみにいくら水をかけても消えなかった。そこで消火のために土をかけることにして近くの山から土をダンプ6台で運んだ。しかし,火はなかなか消えず,周辺の杉林にまで燃え移ってしまった。その先には利府の町があったので担当者は必死であった。結局,約10日間燃え続けようやく鎮火した。
その時の職員の苦労は,煙に巻かれながらの大変なものであった。煙で目がやられるため市立病院の看護師さん三人を派遣してもらい仮設のテントを張り,目を洗ってもらいながらの作業であった。
森郷埋立地のある利府町からの消防隊の援助もあった。申し訳ないので,昼食は,うな重,夕食はお酒もついた。その為なのかどうか,お昼近くなると消防隊員の数が不思議と増えてきた。それに比べ仙台市の職員は,おにぎりだけだった。
(廃棄物資源循環学会誌 Vol.28 No.3 2017)