森郷埋立地が整備(昭和46年)される以前の埋立地②
旧松森工場の近くの畑の窪地も埋立てに使われた。その土地の所有者がその畑の土を売って一儲けをした後,もとに戻す為にごみや残灰を埋め立ててくれとのことであった。利害関係が一致して,清掃局はこれ幸いとばかり,更にその穴をブルドーザーで深く掘った。しかしあまり深く掘りすぎたので(深さ5㍍位であったろうか),ブルドーザーが自力で穴から上がることができなくなった。いろいろ工夫をしても脱出できず,最後は,近くの鶴ケ谷団地を造成していた大型のブルドーザーを借りてきて太いロープで引っ張り上げた。
現在では,廃棄物処理法も改正され,これは,不法投棄として罰せられることになる。
(廃棄物資源循環学会誌 Vol.28 No.3 2017)