水銀廃棄物について①
1 水銀に関する水俣条約
2013年10月水銀に関する水俣条約が採択されました。
この目的は,水銀及び水銀化合物の人為的な排出から人の健康及び環境を保護することで,地球的規模の水銀汚染の防止を目指すものです。世界中どこにおいても水俣病の悲劇を繰り返してはなりません。
日本では,2015年に条約締結のため,水銀汚染防止法の制定,大気汚染防止法や廃棄物処理法施行令の改正等が行われました。
日本は,2016年2月に条約を締結し,2017年5月締結国数が発効要件の50か国に達しました。
その結果,2017年8月16日に条約が発効しました。
条約の発効により,水銀の使用用途が制限され,水銀の需要が減少するでしょう。
そうすると,水銀を廃棄物として取り扱う必要が生ずると想定されます。
2017年10月1日以降,一定の廃棄物について新たな対応が必要となりました。